前頭葉型の人は量をこなすことをやめよう!
自分のタイプの評価基準を理解して、締切や待ち合わせに間に合う対策をとることが大切ですが、そのとき必ず抵抗する考えが生まれます。
前頭葉型の人は、10時から11時の1時間はこれだけをやる、とタイミングを決めると作業を完了できるのですが、それが提案されると「その時間に1つのことしかしないのは効率が悪い」「他にもたくさんやらなければならないことがある」「それだけに時間を割くことはできない」という考えが浮かびます。しかし、現実にはたくさんやらなければならないことの1つも完了できなかった、という結果になりがちです。
量の評価を重視するあまり、1つも終わっていないという事態になったら、1つの作業しかしない時間をつくり、その他の作業をブロックしてみましょう。
側頭葉型の人は1つだけ順番を変えてみよう!
側頭葉型の人は、作業の順番を変えれば1つの作業は完了できるのですが、「それを先にやると後で修正しなければいけなくなる」「その順番では落ち着いて作業ができない」という考えが浮かびます。
質の評価を重視しすぎて作業が進まなかったら、1つの作業だけ順番を変えてみましょう。
抵抗する考えが浮かぶのは、自分の評価基準があるからです。抵抗することを前提にして、脳に1日だけ新しいパターンをつくることができると、あっさり行動は変わります。まずは動いて脳の配線を変えてみる。これが、自己否定や罪悪感というややこしい展開を防ぐコツです。
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ユークロニア代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学卒業後、国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事。2012年にユークロニアを設立。東京都千代田区のベスリクリニックで外来を担当しながら、ビジネスパーソンのメンタルケアを専門に、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。著書に『あなたの人生を変える睡眠の法則』(自由国民社)、『すぐやる!』(文響社)などがある。