リモート商談に感じた4つのメリット

——リモート商談ならではのメリットを、具体的にいくつか教えてください。

第一に、対面より気楽に商談に応じていただけるようになりました。今は在宅勤務のお客様も多いので時間をとってもらいやすく、また新しい営業スタイルに興味を持ってくださる方も増えています。

第二に、対面のときは二度目のアポは早くても1週間後ぐらいでしたが、リモートではちょっとした空き時間も候補日程に入れられるため、翌日にアポがいただけることも少なくありません。契約までの対話や手続き自体は短縮できませんが、以前よりスピード感をもって進めることができています。

第三は、遠隔地のお客様とも簡単につながれること。当社はもともとエリア制ではなく、札幌支社の営業社員が沖縄のお客様を担当することもあります。そのため、以前は出張してお会いしたり、郵送やメールで資料をやりとりしたりしていましたが、これがすべて自宅にいながらにしてできるようになりました。社員とお客様双方にとって、飛躍的な効率アップにつながっています。

この点は、営業の最初のステップにおいても大きなメリットです。例えば、東京で働いている地方出身の営業社員が、地元の同級生に商談するといったことも簡単にできますよね。これは営業マンにとっては非常に革新的なこと。例えが幼稚かもしれませんが、個人的には、リモート商談はドラえもんに出てくる「どこでもドア」みたいだなと感じています(笑)。

第四に、働く時間を自分でコントロールしやすいため、子育て中の社員から「両立しやすい」という声が上がっています。特に、女性の営業社員から好評の声が多いですね。

リモート商談はたくさんのメリットがある上に、今のところお客様からの不評の声もありません。対面での話し合いを希望される方もいますが、緊急事態宣言下でしたから、状況を説明し、丁寧にお詫びすることでご納得いただけています。

もちろん、コロナが落ち着いたら対面での営業も再開する予定です。ただ、今回の経験を通して、私たちはリモート商談という新たな武器を手に入れることができました。今後は、対面を大事にしながらリモートも推進する「ハイブリッド型」を目指していきたいと思っています。