看護師として命がけで働いているのに、家事すらしない夫

コロナ離婚の第一波がやってきたのは2月中旬。まず相談に来たのは医療従事者でした。1人目の相談者・二梃木柚葉さん(42歳・仮名)。「コロナで大変なときなのに……夫には幻滅しました」と嘆きます。柚葉さんは都市部の総合病院で働く看護師で休みは平日。一方の夫(41歳・結婚3年目)は接客が伴う事務職で土日が休み。「結婚当初から夫は家庭のことに非協力的でした。平日はともかく週末は家にいるんだから家事をやって欲しいですよ。最悪なのは夜勤明け。くたくたで帰ってきたのに、昨日の洗濯物の山積みを見ると殺意が湧きます!」と訴えます。

柚葉さんの勤務先は感染者の受け入れ先。院内感染のリスクを顧みず、まさに命がけで働いたのですが、一方の夫はどうでしょうか。3月上旬にはテレワークへ移行。出勤せず、最低限の仕事を自宅のパソコンで行うだけ。「結婚する前は優しかったんです。コロナで大変なんだから、少しは心配してくれるかと……」。柚葉さんは淡い期待を抱いていたのですが、終日、自宅待機の夫は体力や時間、やる気を持て余しているのに相変わらず家事を丸投げ。

背中を押した出来事

3月中旬、柚葉さんは夫の車に積まれたスキー道具一式を発見。「まだ営業しているスキー場を見つけたから」とあっけらかんとする夫。柚葉さんもさすがに堪忍袋の緒が切れ、「あんたの行動はおかしくない? 感染しても症状が出ない人だっているんだよ……あんたがウイルスを持ち込んで感染させたら責任をとれるの?」と窘めたのです。しかし、夫は悪びれずに「自粛、自粛って何なんだよ? うつるかどうかなんて運だろ?!」と反論。挙句の果てには「何を言うんだ。お前、感染しているんじゃないか? こっちに来るなよ!」と言い放ったので柚葉さんは言葉を失ったそう。さすがの夫もスキー旅行を取りやめたようですが、すでに手遅れ。

「もう終わりだと思いました。コロナが落ち着いたら離婚しようと思っています」

柚葉さんは涙声で言いますが、筆者は「旦那さんは都合のいい存在としか思っていなかったのでは」と背中を押しました。いつどこでウイルスに感染し、重症化し、命を落としてもおかしくない状況下です。筆者が「限られた人生をどのようにしたいですか?」と投げかけると柚葉さんは「自分らしく生きたいです!」と答えました。

妻が爆発するタイミングは早まっている

世の妻が非家庭的な夫を許してきたのは十分な生活費を渡してくれたから。コロナショックは経済的な打撃も甚大です。例えば、職場休業による給与カット、在宅勤務による残業代カット、本社倒産による外資系企業のリストラなど。妻の頬を札束で引っぱたくことを繰り返してきた夫の収入が大幅に減ったら、どうなるでしょうか? 金の切れ目が縁の切れ目。生活費を減らされるなら、これ以上、我慢したくない。妻は怒りの限界に達し、結婚生活を続けることをあきらめ、離婚へ踏み出すのです。しかもコロナによって妻が爆発するタイミングが早まっているのです。