外出自粛やテレワーク導入によって私たちの日常生活は急激に変化している。特に顕著なのが運動量の低下だ。“コロナ太り”を裏付けるデータがこのほど発表された。
女の子はコンピュータで働き、ファーストフードを食べます。
※写真はイメージです(写真=iStock.com/Yuliya Apanasenka)

データでも裏付けられた“コロナ太り”の実態

企業向け健康支援アプリ「カラダかわるNavi」のユーザーを対象に行った、新型コロナウイルス感染拡大による身体状態や健康行動の変化に関する調査分析が発表された。

●分析期間:2020年2月2日~3月28日、2019年2月3日~3月30日の各8週間(体重のみ、当該期間との差を比較するため各開始日の1週間前のデータも利用)
●分析項目:体重、歩数、運動の種類。
●分析対象者:「カラダかわるNavi」ユーザーのうち、
体重 n=2020年16857人、2019年11552人
歩数 n=2020年8440人、2019年4871人
運動 n=2020年14383人、2019年12310人
体重の変動の比較

図表1は1月の4週目を基準として、2月以降の体重の増減を調査したもの。2019年は2~3月の8週間で0.6kg減少していたのに対し、2020年はほとんど減少が見られていない。昨年であれば“正月太り”を順調に解消できていたのが、今年は新型コロナウイルスによる生活変化の影響なのか、ダイエットの効果が現れにくくなっているのがわかる。

さらに図表2では、アプリの体重入力が週に2回未満の人は、3月後半からほかの人に比べて顕著に体重が増加し、1カ月弱で約1kg増加している。運動不足になりがちな今の時期は、体重を記録することが体重管理において重要であることがわかる。

体重の入力頻度と体重の変動