完璧主義者への嫉妬が片づけの邪魔をする?
そんな私ですが、ある時、急に片づけができるようになるという不思議な体験をしたことがあります。
それは大学時代の話で、実家から離れて母親の意識が届かないところに住んだら、どんどん片づけられるようになったのです。
本とか、それまで捨てられなかったものもバンバン捨てることができるようになって、部屋は「ムダなものが一切ない」シンプルな空間になりました。
さらに自分が理想としていたような、絨毯の目がきれいにそろっていて、人が歩いた跡がわかる、というぐらいに、部屋をきれいにすることまでできてしまいました。
この経験は一時的なものでしたが、大人になって「なんで実家にいる時はできなかったんだろう?」と考えた時に、「脳のネットワーク」と「嫉妬」ということが自分の中でつながりました。
私の母親も「ものを捨てるのが苦手」だったので、私の家の中はいつもものであふれていました。そんな家の中で私が「母親よりも部屋を完璧にきれいにしよう」とすればするほど、その意志は母親に言葉で直接伝えなくても、無線LANのような脳のネットワークで伝わってしまいます。
すると母親は「私よりもきれいにするなんてずるい!」と嫉妬の発作を起こします。嫉妬の発作って脳内の電流が「ビビビッ!」と過剰に発電しているような状態ですから、それが脳のネットワークで私に伝わってきて「ビビビッ!」と母親の嫉妬の電流に感電してしまいます。
このようにして私は、脳のネットワークで嫉妬に感電した時に「めんどうくさい」という思考状態になり、「片づけができない」となっていたわけです。
これが、母親から離れてしまえば「脳のネットワーク圏外」になったような感じで「嫉妬の電流」が飛んでこなくなります。
だから「完璧に掃除をしよう」と思っても「めんどうくさい」という感じにならなくて自分の理想の部屋にすることができてしまったのです。