自分で場所を変え、チャンスをつかもう

30~40代でプロ人材を目指す方には、まず自分から“場所の変化”を生み出していくことをおすすめします。場所を変えることで、当然インプット、アウトプットも変わってきます。新しい働き方をしている人たちに接することは、とても重要だと思います。また、足を使わなくでも一歩を踏み出すことができる、ナレッジへのダイブも有効です。本を読んだり、オンライン講座を受講したりして知の探求をすることも、自分が立つ場所を変えてくれる方法です。

「プロ人材としてやっていきたい、でも自分が外部で通用するか不安」。こんな声も耳にします。

この不安を解消するには、やってみることが何より手っ取り早いでしょう。ただ、いきなりプロ人材として参画するのでは、プレッシャーも大きい。そこでおすすめなのが、プロボノのステップを踏むことです。

たとえば起業している友人を手伝ったり、社内外の仲間と業務とは別のプロジェクトを立ち上げて試してみる、といったこともいいでしょう。主体的に自分の力を活かすチャンスをつくる。このスタンスも、プロ人材として立っていくときの支えになるはずです。

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久保田 雅俊(くぼた・まさとし)
サーキュレーション代表取締役

1982年生まれ、静岡県出身。新しい働き方を追い求め、学生起業、家業の清算、会社員としての管理職、パラレルワーク、社内起業を経験する。学生時代に複数の事業を立案し学生起業家となり、パラレルワークを実現。21歳のときに、地元の進学塾を経営していた父親が意識不明となり、10年間に渡って、父親の介護を余儀なくされる。父親が経営していた企業は継続不可能となり、自身の手で会社の清算をすることとなる。その経験から企業経営には「金」以上に「人の経験・知見」が必要であるという考えにたどり着いた。2014年株式会社サーキュレーションを設立。プロフェッショナル人材の経験とスキルを複数社で活かすプラットフォーム(プロシェアリング)を運営している。2020年現在、経営プロフェッショナルのネットワークは1万3000人、導入企業は1500社を超える。