外国人ヘルパーも保育園も利用できるシンガポール
シンガポールでは既婚女性の就労を支援するために、個人がスポンサーになって、外国人ヘルパーを容易に雇うことができ、一方で保育園も利用することができます。外国人ヘルパーの費用は人にもよりますが、日本円にして月5万円前後。加えて国に納めるメイド税が日本円で2万5000円ほどかかります(雇う人数にもよる)。ただし、所得税の優遇措置があり、所得の金額からメイド税支払額の2倍の金額を控除できます。メイドが一人で税負担率が8%なら、年間5万円弱税金が少なくなります。メイド税として、年間30万円弱支払う必要があってもその負担の軽減策があるということです。
その他、ヘルパーの医療費などもかかりますが、合計して月平均10万円程度で住み込みで雇うことが可能です。子供の世話の他にも家事もお願いできます(ちなみに香港はメイド税もないのでさらに安く利用ができるようです)。
一方で、シンガポールでは保育園も希望すれば誰でも利用ができ、ママが休職中でも入園できます。料金は国民、永住者、外国人と3段階に分かれており、国民は一般に日本の認証保育園程度の料金で預かってもらうことができます。外国人からは少し高い料金を取ります。ですが、財源が潤沢にあるため、質も量もよくすることができます。保育園や幼稚園がどんどん街中に建っていくので、生徒を募集しないとうまらない園もあるほどです
「こんな繁華街のど真ん中に?」といった一等地に保育園ができることもありますが、日本のように静かな国ではないですし、子供は国の宝だと思っているのでうるさいなどとは誰も言いません。日本よりも保育費は高いですが、日本人や欧米人などの外国人が利用しても満足度が非常に高いようです。日本のように、支払う料金と質が比例しないという不公平感もないのがよいところです。一般に7時から19時まで預かってもらうことができ(3食付きでシャワーも浴びさせてくれる施設も)、英語と中国語のバイリンガル教育に加えて算数などの基礎教育も充実しています。そのため、両親は安心して仕事に専念できるのです。