今、日本の女性管理職たちはどんな思いで日々働き、周囲の人々は彼女たちをどんな目で見ているのでしょうか。2019年3月9日に開催されたプレジデント ウーマン誌イベント「PRESIDENT WOMAN Salon 先行メンバー」交流会では、女性リーダーについての意見や希望、不安や悩みがたくさん聞かれました。そんな声を基に、新しい時代をリードしていく女性リーダー像についてのアンケートを行いました。
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管理職になれば、女性の視界が変わる

平成の30年間、日本企業はなかなか業績が伸びなかったので、各社の管理職のポストは限られています。そんな中、女性活躍という流れが生まれて女性が管理職になると、男性は「なぜ俺より彼女のほうが先に昇進するんだ。女性管理職を増やすためにげたを履かされているからじゃないか」などと思いがちです。

確かに、女性管理職に聞いた「なぜ自分が管理職に選ばれたと思うか」の問いでも、最も多かった回答は「会社の方針があったから」でした。実際に、これを1つの理由として女性を管理職に上げている会社が多いのも確かです。登用する役員層も、人事部から指示されて女性を起用したものの、男性部下から不満が出ることがわかっているので、これをどういなすかに頭を悩ませています。