タイプ1 愚痴ばかり言ってくる同僚

「ちょっと聞いてよ!」と口を開けば愚痴ばかり。

自分のことを理解しない上司が悪い、取引先の言ってくることがおかしい、後輩が仕事をすぐに覚えない、職場の制度がおかしい……と、そんなにも不平不満があるのかとあきれるほど。

このタイプは自分に非があるとは思っていない人が多いので、「そんなことないんじゃない?」「そんなこと言わないで、仕事に集中しなさいよ」と言っておさまるものではありません。

気をつけたいのが、その愚痴の影響で自分がイライラすること。

「まったく! なんで愚痴ばかり言ってくるのだろう! 仕事に集中できないじゃない!」と今度は自分がイライラして愚痴を言う側になってしまいかねません。

情動伝染という言葉があるように、感情は伝染すると言われています。特に、怒りなどのネガティブな感情は、ポジティブな感情よりも伝染力があります。

愚痴っぽい人のネガティブな感情の伝染を受けないようにする、つまりネガティブ感情ウィルスの感染を防ぐことができるよう、ポジティブな感情でのバリアをつくるのがおすすめです。

怒りの回数を減らす「ハッピーログ」とは

そのためにおすすめしたいアンガーマネジメントの取り組みが「ハッピーログ」をつけること。

ハッピーログとは、日常の良かったこと、うれしかったことを記録すること。

「取引先へのプレゼンがうまくいった」という仕事のことや、「朝、カフェをゆっくり飲むことができた」「髪型がキレイにきまった」などの日常の些細ささいなことでも構いません。

継続して取り組むことにより、小さなことにも幸せを感じることができるようになりますし、怒りを感じることが減ったという声もあります。

また、愚痴っぽい相手への対応としては、「そうね、私もそう思う」とうっかり同意してしまうと、「〜さんもそう言ってた!」と、同じように愚痴を言っていたと言われてしまうことも……。

「へ〜、そんなことがあったのね」とあまり興味なさそうに聞いたり、「そういえば……」と話を変えたりしてみましょう。