いますぐできる最強の「アンチエイジング」とは

肌本来の機能を保ちながら美しく歳を重ねていくために、どうしてもみなさんにやっていただきたいことがあります。

それは“毎日かならず日焼け止めを塗ること”。

肌を老化させる最たる要因は、「紫外線」です。その紫外線を防御することが、長い目で見ると肌の機能にもっとも大きな効果を発揮します。

なんともシンプルな方法ですが、肌の老化をできるかぎり抑えるためには、とにかく毎日欠かさずに、日焼け止めを塗ってください。

唯一の老化防止策

肌老化の原因の約8割が紫外線だといわれます。UV-Aは皮膚の奥に届いてシワやたるみの原因となりますし、UV-Bは色素沈着を引き起こしますから、シミや黒ずみの原因となります。

落合博子『美容常識の9割はウソ』(PHP研究所)

皮膚がんのリスクにもつながりますから、そうした意味でも予防は大切です。

そして数々ある化粧品のうちでも、この肌老化に充分な効果を期待できるのは、じつは紫外線対策のみだといえます。「日焼け止めを塗る」というシンプルなケアが、光肌老化を予防するために自分でできる唯一にして、最大のアンチエイジング法なのです。

どんなに「若返り」や「アンチエイジング」をうたった化粧品を使っても、化粧品によって肌が若返ることは、残念ながらありません。化粧品の目的は「肌を健やかに保つ」ことでしかないからです。

でも、紫外線対策は誰にでもいますぐできて、かならず効果を発揮します。

ですから、とにかく一年を通して日焼け止めを塗るよう心がけましょう。

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落合 博子(おちあい・ひろこ)
国立病院機構東京医療センター形成外科医長、再生医療研究室室長、日本抗加齢医学会専門医

1991年東北大学医学部を卒業。医師免許取得後、形成外科、創傷外科の専門医としての勤務を経て、2003年より国立病院機構東京医療センターで形成外科医長を務める。