学びと仕事との両立は、相互作用でプラスに働く
授業で、組織改革やリーダーシップ、人材育成の手法と、学術的なモデルを頭で整理できているので、職場では経験則だけではない説得力のある提案ができるようになりました。逆に授業で扱うモデルに実務のケースが合致してハッとすることも多々あります。各自が経験したケースを話したり、議論したりすることで授業がインタラクティブになり、理解が進みました。社会人限定のMBAだからこそ、ここまで学びが深くなったのだと思います。
●米ニューヨーク州立大学卒業後(政治学専攻)、8年ぶりに帰国。新卒でブルームバーグに入社。セールスと企画開発を担当
●リーマン・ブラザーズに転職。リサーチ部門でマーケティングを担当
●リーマンショック後、野村證券へ転籍、グローバルリサーチ部門でマーケティングを担当
●人事部門へ異動、グローバル部門の人材育成とダイバーシティ推進を統括
●人事へキャリアチェンジ4年目にCBSへ入学
●アクセンチュアに転職。人材育成を統括
外資畑でキャリアアップ、4社目でまさかの挫折。悩みをバネに大学院に入り学びの縁で予想外のUターン
社会デザイン学でモヤモヤを学術的に解明したい
▼MBA 通学で卒業
能登半島の出身ですが、まさかアラフォーで地元に戻るなんて予想外でした。大学を出て転職し東京の外資系などでキャリアを積んだ後、日本マクドナルドでマーケティング担当としてファミリー向けのプロジェクトを任されました。ところが6年勤めた後、ある日突然関連会社へ転籍に。会社とのつながりは強いと自負していましたし、それまで何でも自分で決断してきたのに、他人に人生の主導権を奪われたようで傷つきました。社会と自分の関係や、自分たち世代の女性が働くことについてもモヤモヤした疑問が湧きました。
そんな時、社会課題を研究テーマにしている新しい学問があると知り、立教大学大学院の21世紀社会デザイン研究科に入学。働きながら大学院で学ぶ生活をスタート。授業は社会課題をビジネスで解決するソーシャルビジネスや組織論、ガバナンスなどを中心に広く学べ、学識と実践の両方に精通した先生もそろっていました。同級生は年齢や背景が多様で、それぞれ専門知識が豊富。仲間との対話から学ぶことも多く、課外勉強会をすることもあり、刺激的でした。卒業後は研究会を立ち上げ活動を継続しています。