※本稿は、寺澤 伸洋『40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法』(KADOKAWA)の一部を抜粋したものです。
「作業ロボット化」させてはならない
この話は僕が隣のチームの新入社員の女性と一緒に仕事をしたときの話です。当時の彼女はあまり仕事の内容自体に興味がないというか、言われたことだけを言われたようにやっていた感じでした。
僕「なんで、このサイトの更新作業をやってるの?」
後輩「やれって言われたからです」
僕「ああ、僕の言う『なんで』っていうのは、『何を目的にして』って意味だったよ。わかりにくい表現でごめん。
ちなみに、このサイトのユーザーはどんな意見を言ってるの?」
後輩「さあ。知りません。それ、私、関係ないですし」
僕「関係なくはないでしょ。このサイトの更新作業なんだから」
後輩「でも、更新しろと言われてるだけなんで」
と、こんな会話が日常茶飯事だったのです。
目的もわからずに手だけ動かしてるなんて、作業ロボットみたいだな。そう思いながらも、隣のチームの話にクビを突っ込むのもなんだし、彼女もいつか変わるかな……と見守っていました。
でも、半年間ほどこの状態が続いたところで、さすがにこのままではダメだと感じ、同じ部署、同年代の同僚とふたりで『後輩を伸ばすぞプロジェクト』を発足したのです。