自分の頭で考えて動けるように

僕「で、細かく分解すると、こんなにいっぱいやることがあるのに、『次は何をしたらいいですか』ってざっくり聞かれたら、すっごく答えにくいんだよね。

先輩たちからすると、『早く業界も知って、顧客分析もして、商品知識もつけて、提案書も作れるようになってほしい!』っていうのが本音で、『できればいちいち言わなくても、自分で考えて動いてくれるようになってほしい!』って思ってるはずだよ。結局、それが一人前になるってことなんだよ。

もし先輩に質問をするなら、『次は何をしたらいいか』ではなく、もっと具体的に『商品Xの知識をもっとつけたいんですけど、どこに資料がありますか』というように聞くといいかな。『ここにあるよ。でも、売れ筋の商品Yを優先的に勉強したほうがいいよ』とか、具体的に教えてもらえるからね。具体的な質問には、具体的な回答が返ってくるから。

こうして自分の仕事を要素分解して細かくしていくと、自分のやるべきことが具体的に見えてきて、自分の頭で考えて動けるようになるでしょ? これが、僕が新入社員のみなさんに求めることかな」

彼ら「なるほど、すごくよくわかりました! ありがとうございます!」

【僕が伝えたいこと】
・自分の仕事のゴールを認識すること
・仕事をゴールに向かって要素分解し、自分がやるべきことを明確にすること
・まわりの人に何かを聞くときは、具体的な質問をすること
・具体的な質問をすれば、具体的な回答が返ってくること
・自分の頭で考えて動くこと
寺澤 伸洋(てらさわ・のぶひろ)
投資・ビジネス書作家

灘高校、東京大学経済学部卒業後、日系企業、Amazon Japan勤務を経て、2020年から作家・講演家として活動を始める。『40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法』(KADOKAWA)、『子どもを2人育てながら1億円貯めた夫婦の40代FIREまでの道のり』(Amazon KDP)など著書多数。