5人の子どもを育てながら、次々と新しい分野に挑戦してきた荷堂真紀さん。多くの女性が悩む「仕事と育児の両立」を、どのようにして成功させてきたのでしょうか。お話をうかがうと、働くママと女性リーダー、両者が持つべき資質には意外な共通点が。それは、充実した人生を送るための極意でもありました。

(※本稿は、2019年7月26日、しなやかに情熱を持って働く女性たちのための交流会「PRESIDENT WOMAN Salon」の第4弾「コカ・コーラ ボトラーズジャパン 執行役員 荷堂真紀さんを迎えて」の内容から構成しています)

仕事を辞めようと思ったことは一度もなかった

コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社 執行役員 調達本部長 エグゼクティブビジネスマネージメント本部長 荷堂 真紀(かどう・まき)さん

私は今、製造に必要な商品を調達する部署と、一般の企業でいう経営戦略室のような部署、そして480近い世界中のコカ・コーラ関連社と連携する仕事をしています。毎日忙しく働いていますが、家庭もあり、夫と5人の子どもがいます。上の4人はもう独立していて、今は小学校6年生の末娘と夫と3人で暮らしています。

よく仕事と家庭を両立する秘訣について聞かれるのですが、うちの場合は夫がとても協力的だからだと思います。女性が働くことにまったく抵抗がない人で、私の就業やキャリアをずっとサポートしてくれています。そのおかげで、ここまで両立してこられました。

とは言え、両立は本当に忙しいですよね。皆さんの中には同じ経験をされている方も多いと思いますが、上の子たちが小さかった頃は特に大変でした。当時はちょうどキャリアを積み上げていた最中だったので、今のように時間の融通もきかず、毎日がドタバタ騒ぎ。でも、仕事を辞めて家庭に入ろうと思ったことは一度もありませんでした。