「海外の方へ日本限定味を」
●森トラスト 伊達美和子社長

意外と難しい海外の方向けのお菓子

手土産は「伝統、美的感性、オリジナリティー、新規技術、遊び心」などを念頭に置き、相手の方にとって普段出合わない特別感がありながらも、その方のライフスタイルにマッチするものを選びます。

例えば、世界的な工芸作家の「木村浩一郎さんの作品」は、漆器とは思えない質感とポップなデザインが魅力です。また、価格は張りますが、「エグリ・ウーリエのシャンパン」は、現在の4代目になってからノンドサージュ(糖分を添加しない製法)に成功し、伝統と新しい独自技術が融合していると思います。

一方、海外の方には日本限定フレーバーの「キットカット」と日本酒をセットで。和菓子は口に合わない方もおられますし、洋菓子は現地にあるものと比較されがちですが、日本限定の「キットカット」は興味を持っていただけます。

構成=干川美奈子 撮影=干川 修

島本 久美子(しまもと・くみこ)
ゲッティ イメージズ ジャパン 社長

1991年に神戸大学卒業後、大阪ガス勤務。マンチェスター大学でメディア教育の修士号を取得し、2001年に英・イメージネット(現ゲッティイメージズ)入社。英・独・西の報道写真事業拡大に尽力。09年より日本や一部アジア地域のセールスを担当。ゲッティイメージズバイスプレジデント兼務。

鈴木 貴子(すずき・たかこ)
エステー 社長

1984年に上智大学を卒業後、日産自動車に入社し、海外事業本部のセールス&マーケティング部門に所属。その後LVJグループ(現LVMHグループ)などを経て、コンサルタント会社を設立、エステー商品のデザイン革命に携わる。2010年1月にエステー入社。執行役、取締役を経て13年4月より現職。