表情筋の筋トレを日常生活に取り入れて

この状態をキープして行いたいのが表情筋の筋トレ。日常生活では唇が縦横へと外方向へ動くことが多いため、前方向へ唇をすぼめることで筋肉に負荷をかけることができる。

「口を大きく“あ”の形に開きます。そのアゴの形をキープしたまま、唇だけ“お”の形に。この唇の形が筋トレの支点となります。そのまま、左の鎖骨に右手を添えて、左手で上から押さえ、顔を右斜め上へと向けるとフェイスラインから鎖骨までテンションがかかり、筋トレになるのです。反対側も同じようにしたら、最後に鎖骨の間を押さえて、上を向きましょう。イメージはアイロンがけです。アイロンをかけるときに片側を押さえないと、シワがのびませんよね。表情筋のトレーニングも同じです。強く引っ張る必要はなく、唇が前に出るのと同じぐらいの力で押さえるだけでOK。この口の形のまま、耳の後ろに手の際を当てて、軽く引っ張るようにするのもフェイスラインには有効ですし、シワが気になる人は、シワの上に軽く手を当ててテンションをかけるといいでしょう。この口の形をキープしたまま、軽く唇だけ閉じた状態を普段から心がけるようにするといいですよ。慣れれば筋トレの状態で、会話をすることもできるようになります」

“足の関節押し”で顔のラインがスッキリ

額の筋肉は足底までつながっているため、つま先重心で立ち、足の指でしっかりと地面をつかめる姿勢をマスターすることが、顔のリフトアップには効果的。ところが足裏の足底腱膜が硬くなっていると、足指をうまく使えず、姿勢をきちんとキープできないという。

「ハイヒールを履いていたり、運動不足やデスクワークが多い人、足の指が反っている浮き指の人は要注意です」と言うのは、理学療法士の清水賢二さんだ。