面接やOG訪問、セミナーなどで若者と接するとき、あなたはどんな服装をしていますか? キャリア女性のファッションは、彼らの目にどう映っているのでしょうか。座談会に集まった大学生6人からは「おじさん・おばさんファッション」への意見が続出。マーケティングアナリストの原田曜平さんの司会&解説でお届けします。
※写真はイメージです(写真=iStock.com/GF days)
座談会メンバー
Aさん/早稲田大学3年生。中学時代からファッションが大好きで渋谷109などに通っていた。今はモード系や古着系が好み。女性
Bくん/法政大学3年生。きれいめのジャケットスタイルにスニーカーなどを合わせる「スポーツミックス」スタイルが多い。男性
Cさん/明治大学2年生。ファッションやブランドには興味なし。楽に着られて大学で浮かない服装ならOKと考えている。女性
Dくん/上智大学1年生。複数のブランドや古着を組み合わせた着こなしを楽しんでいる。特に好きなのはコムデギャルソン。男性
Eさん/青山学院大学4年生。ZARA(ザラ)でバイト中。好みのファッションはカワイイ系、キレイ系を経て現在はモード系。女性。
Fさん/東洋大学3年生。フェミニン系を着ることが多いが、今しかできない大学生っぽい格好もするよう心がけている。女性

「後ろ姿は20代」若づくり感がイタい

【原田】みんなは、いわゆるおじさん・おばさんのファッションについてどう思う? 人間にはどうしてもその人の世代の染みついたファッションというものがあり、でも、いつの時代もおじさん、おばさんは若者たちから「オシャレ」「清潔感がある」「素敵」などと思われたいのが本音でもあり。

まず、「正直、このファッションは痛い」って思ってしまうおじさん、おばさんのファッションを教えてくれますか? そういう格好を避ければ、最悪の事態は防げるわけなので。

【Eさん】若づくりしている中高年女性はちょっと痛々しい気がします。若者向けのワンピースや丈の短いスカート、巻き髪とか。年齢を重ねたら、落ち着いて見えるスタイルのほうが素敵ですよね。

若者たちは、大人の若づくりとミニスカートに厳しい

【Dくん】オトナの女性には、ミニスカートを履いて生足を出すのは控えてほしいですね。おじさんの場合は、パンツを腰までずらして履くようなB系ファッションは痛々しい。僕の周りだとなぜか50~60代の人に多いんですけど。

【Bくん】確かにミニスカートは無理している感じがしちゃいますね。丈が膝上だと、どうしてもがんばってる感が出る。この前も、電車内で膝上丈スカートの女性がうつむいた姿勢で座っていたんですが、降りるときに顔を上げたら結構年配の方で。格好が若いと、顔を見たときのギャップにびっくりします。おじさんの場合は、お腹が出ているのにピタッとした服を着ている人が痛い。体のラインに合った服を選んだらいいのにと思います。

【Fさん】膝上スカートと生足は私も同感です。後ろ姿は20代なのに、振り向いたら顔と服の年齢が合っていないのは「痛いな」と感じちゃいますね。

【原田】おいおい、みんな本当に批判が止まらないな。前回話したように、自分たちは人の目を気にしなくなっているくせに(笑)。そしてみんな、ずいぶん中高年女性の足に厳しいんだな(笑)。おばさんになったら、膝が隠れた落ち着いた格好をしてほしいとそんなにまで強く思っているんだね。職場の女性上司はこの事実を知ったほうがいいかもしれないね。若者の意見に従うべきかどうかは別として。

でもなあ、僕の意見はみんなとはまったく逆で、おばさんになっても好きなものを着ている女性は本当に素敵だと思うけどなあ。僕、親の仕事の都合で小学生の時にオーストラリアに住んでいたんだけど、オーストラリアでは真っピンクのドレスを着たおばあさんがいくらでもいて、本当に若々しくて元気で素敵だなあと思ったけどなあ。