自分が着たい職場ファッションとは
【原田】先輩社員のファッションは会社選びの基準にならないことは分かったとして、じゃあ自分は職場でどんな服装がしたい? スーツは嫌だったりする?
【Dくん】固定観念に縛られている気がするから、僕は、スーツは嫌です。私服なら服装によってその日の職場での気分を変えられるし、個性も出せる。何より動きやすくていいと思います。
【Aさん】私も、スーツだと個性が出ないので私服がいいです。でも、職場の人の私服がダサいかおしゃれかは気にならないですね。人それぞれ好みがあるから。あくまで自分のテンションのためです。
【Cさん】私は制服かスーツがいいです。型にはまったファッションなら、毎朝悩まなくていいので助かりますね。ファッションへの意識がすごく高い会社や、センスで優劣を決めるような会社には行きたくないです。
【Fさん】私服OKでおしゃれな人がたくさんいる会社は、自由でキラキラしている印象があります。それもとてもいいと思うんですけど、私はやっぱりスーツがいいかな。「The 社会人」という気がして気合が入るし、スーツを着こなしてバリバリ働いているキャリアウーマンは私の理想形。また、最近、面接でもインターンシップでも「自分の個性を出せる服で来て」という会社が多くて、何を着たらいいのかすごく困ってます。オフィスカジュアルとも違うんだろうし、いっそスーツで来いって言ってくれたらいいのに。私、かなりのスーツ推進派ですね(笑)。
【原田】私服派もスーツ派も両方いるね。平成も終わり、昭和的画一感が減り、若者は全員私服派かといえばそうでもないんだね。確かに毎日私服を考えるのは面倒といえば面倒だもんね。
今はさまざまな考え方の企業があるから、自分の希望に合ったところが必ず見つかると思いますよ。私服が良い人は私服が良い企業に行けば良いし、スーツならスーツの会社を選べば良い。
とはいえ、日本にはまだまだ固定観念に縛られている企業も多い。人手不足が叫ばれている中、今後の企業には、若者の意識の変化をしっかり捉え、実力を発揮しやすい環境を作ることが求められていると思います。
構成=辻村洋子 写真=iStock.com