軽い運動で汗をかくと、シミの改善にもつながる

「カラダとココロの養生法」

この時期は運動をして、汗をしっかりとかくことが大切です。特に、朝晩の涼しい時間に1日30分程度の散歩を行い、体力強化を図りましょう。単に歩くだけでなく、15分以上の継続的な歩行で軽く息が弾むくらいの強度で行うようにしましょう。息が弾む程度の運動強度は、有酸素運動のレベルであり、脂肪の燃焼を促進してくれます。

また、食事を工夫することで内臓の元気を取り戻すことができます。この時期は暑さのために、そうめんなどのさっぱりとした麺類や果物、スポーツ飲料などの糖分の高い物を多く取りがちです。これらは満腹感がありますが、消化が悪いうえに内臓を冷やすので内臓機能低下の原因となります。カボチャやニンジン、サツマイモなどの根菜類を加えて、内臓を温めることが大切です。また、カラダが冷えている場合には桃、熱い場合には梨など、季節の果物を加えるのもよいでしょう。桃は甘く酸味があり、温性の食べ物なのでココロもカラダも元気になる一方、梨は甘く寒性の食べ物で、清熱解毒作用と消炎作用があります。なお、汗をかくと肌の生まれ変わりが早くなるため、この時期はシミの改善に効果的です。肉のホルモンや貝類に含まれるコラーゲンや青菜のビタミンCなど、肌の栄養を考えた食事も大切です。

「食養生」

この季節は栄養価の高い食物を食べることが大切です。季節的に旬を迎えるシジミがいいでしょう。シジミは栄養価が高く、肝臓の機能を高めてくれ、疲労回復に優れています。また、利尿作用があり、体内の毒素を排出し、むくみなどを解消してくれる作用も。

ただし、貝類には時折毒素が多く含まれているため、産地や鮮度には十分気を付けて食品を選びましょう。

イラスト=acworks(イラストAC)
「お勧めのツボ」

立秋を乗りきるためのおすすめのツボとして「中かん」があります。中かんはおヘソとみぞおちの中間に位置し、内臓機能を高めてくれる場所です。おへそから指4本上の場所が目印です。内臓機能が低下していると、この部分が冷えているので、温かい手を当てるととても気持ちよく感じます。

もし中かん付近に手のひらを当て、手のひらが温かく感じる場合は内臓機能は低下しているかもしれません。食欲がなかったり、胃の調子が悪い場合は、中かんを気持ちがよい程度に押したり、お灸やカイロを利用するなどして温めるようにしましょう。

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