管理職で昇進するよりも、顧客に寄り添う営業の現場を究めたい

マレーシア出身のイザベル・オー・チン・イアンさんは、生命保険・金融プロフェッショナルの権威・MDRT(Million Dollar Round Table)会員に選ばれ、保険会社AIAのなかでもトップ1割に入る営業担当者だ。シンガポールに来たのは15歳のとき。高倍率の奨学金を勝ち取り、親元を離れ外国で暮らし始めた。「小さな村の出身なので、シンガポールのような大都会への奨学生は珍しく、とても名誉でした」

(写真左)イザベル・オー・チン・イアンさん。仕事のときはパリッとスーツ姿で。(同中上)仕事を始めたときに母からもらった時計。(同右上)スケジュール帳。(同右下)毎月営業成績が発表されイザベルさんが1位に。

最初は英語がわからず苦労したが、友人に恵まれ、持ち前のガッツで習得。そのままシンガポールで大学に進み、シンガポール人の夫と結婚。2018年、自身も同国の国籍を取得した。

大学の専攻の延長で新卒で半導体業界でエンジニアとして6カ月働いたものの、「自分の性格に合っていない」と気づき、すぐに保険会社にキャリアチェンジした。「人に会うのが好きだし、もっと外に出ていきたいタイプなんです」

以来、毎年150人もの新規顧客をとる敏腕保険営業担当者になる。「お客さまが体調がすぐれないときや、予期しない事故にあったときに、寄り添うことが仕事。退職後のプランを顧客に提示したときなど、彼らの顔が輝く瞬間が好きです」

シンガポールの保険業界では管理職になるルートと、顧客のケアを専門的に行うルートの2種類のキャリアパスがある。「私は営業の専門職として究めていきたいので、管理職として昇進するルートに切り替えるつもりはありません」と言い切る。

働き方は個人事業主に近く、固定された勤務時間がないため、空いた時間や勤務後に、週3回程度はジム、週1回はスパに行く。「オフィスに来るのは週1回で、ほかは在宅で働くことが多いです。反対に週末も働きたければ働けます」と柔軟性のあるワークスタイルが気に入っている。

夫とは大学時代からの付き合いで、同じ会社での仕事のパートナー。これから子どもを持ってもいいと考え始めている。「子どもができたら子育てに時間を割きたいので、事務の仕事はサポートチームに任せて営業に集中したい。家庭では住み込みのメイドさんを雇って、家事や料理をお願いするのが理想ですね」

▼1日のスケジュール
9:00 起床。
10:00 午後のミーティングの準備をする。
11:00 朝食と昼食を兼ねたブランチ。
14:00 顧客のアポを取ったり、要望に対応するなど、さまざまな仕事をこなす。
16:00 アポがないときは、ジムやスパへ。
19:00 夕食。
20:00 アポが入っているときは顧客のところに向かう場合も。
23:00 明日やるべきことのチェックをする。
23:30 1日の緊張をほぐすため、映画鑑賞。
24:30 就寝。
▼my favorite
●美容と健康→朝食の時間を遅くして、間欠的ファスティング。正しいホルモンバランスに調整できる
イザベル・オー・チン・イアン(Isabelle Oh Chin Ian)
保険会社アドバイザー
1981年、マレーシア生まれ。大学を卒業後、半導体業界を経て、2006年にアジアとオセアニアで展開する保険会社「AIA」に入社。その後現職に。