攻略アプリ、甲冑体験で、さらに歴史を追体験しよう

こうした関ケ原の戦いを追体験できるように、完全攻略アプリも準備されている。

この戦いで活躍した7武将の陣跡27史跡では、当時を追体験する360°画像と、ガンダムのアムロ・レイの声でおなじみの声優・古屋徹氏がナレーションで戦況を解説してくれるから、臨場感もたっぷりで、より古戦場巡りを楽しくしてくれる(7武将の陣跡でのみ解説)。

また、のどかな田園風景が広がる古戦場跡には、各陣営ののぼり旗が立てられているので、遠くからでもどこにどの陣営がいたのかわかるようになっている。

7武将のコースは、もっとも長いもので約11km。自転車でも数時間はかかると覚悟しよう。

上が、家康の最後陣地。下が、決戦地。三成の陣地・笹尾山から眺める。

石田三成の陣跡は北国街道も押さえられる、標高198mの笹尾山にある。三成は、関ケ原を一望できるこの山に布陣。当初は善戦していたものの、次第に東軍に押し込まれ、眼前に陣地を移動させた家康の最後陣地を目にした気持ちはいかばかりかと、山の上から決戦地を見下ろしながら思いを馳せる。

笹尾山を下りたところには、「関ケ原笹尾山交流館」がある。ここでは戦国グッズや名産品の販売、観光案内のほか、甲冑着用体験もできる。最大3時間着用可能で、そのまま史跡巡りにも出かけられるというから、コスプレイヤーにはオススメ。仲間で各武将の甲冑を身につけて、合戦気分を楽しむのもいいだろう(写真は、プレミア甲冑着用)。甲冑体験をした人には、好きな武将の缶バッジを1個プレゼントしてくれる。

また、週末のみ館内で営業しているカフェでは、家紋を描いてくれる「家紋ラテ」も味わえる。

東京芸術大学修了後、東京から移住した店主が町おこしの一環としてコーヒースタンドをオープン。コーヒーは、関ケ原オリジナルブレンドで、家紋を入れてくれる「家紋ラテ」(300円)「宇治抹茶ラテ」(500円)が人気(いずれもホット・アイスあり)。※ラテアートは、戦国武将の家紋(19種)のほか、石田三成、徳川家康の顔アートもあり。

「関ケ原笹尾山交流館」

甲冑体験●プレミア甲冑:5000円(税別)※甲冑のグレードにより1000円(税別)から体験可
営業時間/9:30~17:00(平日は10:00~)
定休日/火曜日(祝日の場合は、翌水曜休み)※夏期は無休期間あり。12月29日~1月3日は休館
TEL/0584-48-1600
「関ケ原Coffee Stand」
営業日/土日祝
営業時間/9:30~17:00

駅前の観光交流館、笹尾山交流館などには、お土産品も充実している。合戦の勝敗を左右した小早川秀秋の裏切りにちなんだ、「裏切りスナック」「裏切りサイダー」や、武将の家紋をあしらったせんべいやハチミツ、文房具などが揃っている。関ケ原の記念にぜひ手に入れて帰りたい。

撮影=田子芙蓉