まず必要なのは「男性側の意識改革」

結局、日本における「女性の働き方改革」で必要になってくるのは、まずは「男性側に意識改革を求める」ことではないでしょうか。

男性の多くは、いまだに「パート労働と家事・育児だけの女性は、ラクでいいな」と本気で思っています。男という「ラクな側の性」にいると、労働がやりがいのないパート労働である苦痛、年中無休で一瞬たりとも気が抜けない家事・育児の大変さ、そのために家に「いないといけない」苦痛などを、想像・共感できません。

ならば共感させましょう。そう、アイスランドで行った「仕事・家事・育児のストライキ」の断行です。あれをやれば、仕事を満足にさせてもらえないフラストレーションや、一瞬たりとも気が抜けない家事・育児の大変さなどを、初めて共感してもらえます。想像力と共感能力が欠如した者に共感させるには、無理やり「体験」させ「学習させる」のがいちばんでしょうね。

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