アルコールが飲めなくても、バーを楽しもう
「バーはお酒が飲める人が行くところ」、アルコールが飲めない人は、バーを訪れてはいけないと思い込んでいる人も多いが、そうではない。アルコールを必ずオーダーしなければならないという決まりもない。
アルコールが苦手な人にはハードルが高く感じるが、ひとたび入り口に足を踏み入れれば、バーはやさしく受け入れてくれる。
「飲めなくても来てくださる。これほどうれしいことはありません。そんな方々のために、ノンアルコールのカクテルやソフトドリンクなども提供させていただいています」と中田さん。
「飲めないから」と何もオーダーしないのは、ルール違反。さらに、オーダー時に「私はお酒が飲めないから……うんぬんかんぬん」と事細かに私的な事情を説明する必要はない。
席についてひと言「ノンアルコールのものを」と伝えればいい。周囲のお客に飲めないことがバレるのがイヤという人はそういないだろうが、もし気づかれたくないのであれば、ノンアルコールカクテルの名前を1、2個覚えておくのもいいだろう。
バーには、人を癒やす雰囲気がある。お酒が飲めなくてもぜひ訪れて、バーテンダーとの何気ない会話や、カウンターでひとり静かにその日の疲れをリセットするのもいいだろう。
大人の女性のたしなみのひとつに「バー」があってもいいように思う。
少しアルコールが回ってきたので、最後の締めにノンアルコールのカクテル「チョコっとミント」をオーダー。札幌では、お酒の後に「シメパフェ」するのがローカルたちの定番なのだそう。そこまでヘビーに締めたくないので、生クリームを使ったこのオリジナルカクテルはちょうどいい。ミントの香りが鼻をくすぐり、カカオの味がまるでデザートのようで札幌の夜を締めくくるにはちょうどいい。ノンアルコール派にもおすすめしたい。
スイーツで締めた気分で、口中も幸せになったところで本日は終了。2時間弱、3杯を楽しんだ夜だった。
北海道・札幌、すすきのにある1994年開店のシックな空間の老舗バー。オーナーは女性バーテンダーの草分け的存在。現役でカウンターに立ち、腕をふるっている。60種以上にのぼるオリジナルカクテルが自慢。女性のひとり客も多く利用しやすい。カウンターのほか、6人座れるBOX席もあり。
北海道札幌市中央区南3西4丁目 南3西4.B.L.D10F
TEL=011-232-5465
営業時間=月~土:18:00~25:00 *祝日は23:00まで
休業日=日曜
※チャームチャージ=1800円が別途かかります。