むくみは、タイプに合わせて対処しよう
「タイプ別・むくみの原因」
むくみを引き起こす原因はさまざま。まずは一生懸命になりすぎ、自分にブレーキを掛けられない頑張り屋さんタイプの人は、筋肉が硬くなることで血管が圧迫され、血液やリンパ液が全身に巡りにくい状態をつくり、むくみを引き起こします。2つめは、生活リズムが乱れることによっておこる生活習慣タイプ。このタイプの人は特に運動不足であることが多く、血液やリンパがうまく循環していないことがむくみの原因に。
最後に、加齢や体力が落ちることにより生じる加齢タイプの人。このタイプは、筋肉量が落ち、心臓に押し返すだけのポンプ(筋肉)がない状態のため、むくんでしまいます。
「タイプ別・むくみ対処法」
頑張り屋さんタイプは、筋肉を緩めることが大切。特にむくみがみられる周囲の筋肉をしっかりほぐしましょう。下肢のむくみでは、ふくらはぎの筋肉である腓腹筋(ひふくきん)のストレッチやマッサージが重要です。足の指裏にタオルを引っ掛け、イタ気持ちいい程度に足指を自分のほうに5秒程度引き寄せるストレッチを10回ほど行いましょう。また、すねの骨の内側を、骨に沿ってマッサージすることも効果的です。
生活習慣タイプは、リズムよく歩くことが効果的。スマホを見ながら歩くなどのながら歩きでは効果がありませんので、1分間に80~100歩くらいのテンポで、目線を真っ直ぐにして歩くことを心がけましょう。ちなみに、1分間に100歩は「アンパンマン」や「ドラえもん」の歌のリズムですので、口ずさみながらリズムに合わせて歩いてみましょう。
加齢タイプは筋力をつけることが大切です。机などにつかまりながら、足先でカラダ全体を持ち上げるような運動を1日30回3セット行うようにしましょう。
雨水は本格的な春になり、カラダを動かしはじめる節気です。カラダが動き、体内循環が活発になることから、循環障害である充血やむくみなどが顕著になってくる時期でもあります。そして、体内循環は血液だけでなく、リンパ液の流れも左右することから、老廃物が溜まることで、カラダがだるくて、疲れやすくなり、最終的にはやる気がなくなることも。周りが活発に動きはじめるのを目の当たりにすることで、心身ともに余計につらくなってしまいます。
雨水に関連した充血やむくみ、さらには疲れややる気の低下がみられる人は、季節の変化にココロやカラダが対応できていないサインです。この時期に必要な心身のケアや食養生を行い、次の節気への準備をしっかり行いましょう。
「雨水」の特徴
● 心身の症状
カラダ:目の充血、循環障害、疲労
ココロ:やる気の低下
●季節に多い症状
むくみ
●心身の養生法
リズムよく歩く
ストレッチ・マッサージをする
●食養生に効く食材
春キャベツ、ホウレンソウ
●ツボ
承山(しょうざん)