Training 3●歯切れが格段によくなる!
【「カ」行の無音修業】
子音の破裂音に注目することで、快活な印象の話し方をめざせる。「ラレ」リピート同様、ドライヤータイムや着替え中などに。
「声を出すというよりは、一音ずつ短く鋭く、息を前に発するイメージで行います」。表のように、“カキクケコ”からはじめて“キクケコカ”と頭の文字をひとつずつズラして発していく。はじめのうちは一音ずつゆっくり丁寧に(1)から(5)までを3回繰り返そう。「慣れてくれば、(1)から(5)までを5秒で言えるようになりますよ。まるで早口言葉みたいに」
Training 4●常に美しい表情のために
【口角キープ】
口角がキュッと上がった口元の持ち主は、性別問わず素敵。最後は、左右の口角を美しく上げるためのトレーニング。パウダールームで鏡を見るたびに実践を。
鏡の前に立ち、口角の少し外側・ほうれい線の内側に指の腹を添え、理想の位置(2)まで「ニッ」と上げる。3秒したら指を離す。このとき、なるべく(2)の位置で口角をキープできるように意識して5秒数える。どちらかの口角が下がっていれば、下がっているほうに指を添え再び上げよう。毎日コツコツ続けて、両方の口角が左右バランスよく上がる口元をめざしたい。
「言いづらい言葉を集中的に練習することも、滑舌改善に最適です。苦手な発音にピンポイントで対策することができるので」。右の例を読み上げてみて。スラスラと言えない言葉は特に、ゆっくり確実に、小さめの声で慎重に。それから徐々にスピードアップを。
例)
・生バナナなど ・老若男女 ・子育て支援 ・生暖かい
・現在詳細を調査中 ・初出場 ・摘出手術中 ・エベレスト登山
フリーアナウンサー
山陽放送、文化放送を経て、フリーアナウンサーに。「くにまるジャパン 極」(文化放送)の「デイリー『ホッと』トピックス」コーナー(木・金曜)、「みのもんたのよるバズ!」(AbemaTV)のニュースコーナーなどを担当。明るくすがすがしい声にファンが多く「おびちゃん」という愛称で親しまれる。ビールと焼き肉、ラグビー観戦が好き。
撮影=小林久井(近藤スタジオ) イラスト=フジマツミキ