スキマ時間を活用した、簡単トレーニングを
「印象のいい話し方は、舌の動き、母音、口角の位置の3項目にかかっています。滑舌のよい話し方のために、まず舌を鍛えることが大事です。また、母音をはっきり発音することに意識を向けると、口ごもった印象が回避され、ぐっと聞き取りやすくなります。口角が上がっているかは常に意識するのが理想的です。慣れないうちは、パウダールームに行くたびに鏡を見てチェックすることからはじめてみましょう」
これら3つの項目を、会話中に無意識のうちに実践できるようになるためのトレーニングがあるそう。「ご紹介するものは私がアナウンサーの新人研修で教わったものをもとにしています。その中から、短時間で効果が表れるものや、多くの人が苦手と感じるものを厳選しました。これらのいいところはなんといっても、スキマ時間でできること。ドライヤーをかけながら、電車で移動しながら(ただしマスク着用必須)など、わざわざ時間をとらずともできるものばかり。私自身、続けやすくて助かっています」
(1)舌をなめらかに動かすこと
(2)母音をはっきり話すこと
(3)常に口角を上げること
Warming Up●まずは顔全体をストレッチ!
【ギュッ⇔パッ体操】
顔の血流をアップさせることでトレーニングの効果を高める。朝起きた瞬間にやれば目が覚めるし、メイクがヨレる心配もなし。
まず顔全体を中心に向かってギュッと思い切り寄せる。「顔のすべてのパーツを鼻先に集めるイメージです。気分は梅干し!」。10秒ほどキープしたら今度は逆に、眉も目も頬も口もすべてを外側にパッと大きく開いて10秒カウント。これを3~5回ほど繰り返せば、顔全体がポカポカと温まってくるはず。「慣れないうちは、写真のように手も同時にすぼめたり開いたりするとやりやすいですよ」