▼数字への意識が高くなる経営書9冊
▼初級
『統計でウソをつく法』ダレル・ハフ
「ビジネスにおいて数字はさまざまな判断のよりどころになりますが、統計をうのみにしてはいけないことに気づかせてくれる一冊。見かけの数字にだまされない思考法磨きに」●講談社ブルーバックス/880円
『成功する人は偶然を味方にする 運と成功の経済学』ロバート・H・フランク
「数字と向き合うことも大事ですが、偶然の出会いを仕事に生かすことも大切なこと。自分からビジネスチャンスを逃さないように」●日本経済新聞出版社/1600円
『東京五輪後の日本経済』白井さゆり
「会社の数字を考えるうえでは、世の中の経済・社会情勢の変化にどう適応していくかを考えることも大事です。近未来の予測グセを身につけていきましょう」●小学館/1500円
▼中級
『生産性』伊賀泰代
「売り上げを上げれば本当の意味での収益性が上がるかというと、決してそうではありません。管理職の人には組織の生産性を向上させるリーダーシップについても学んでほしいですね」●ダイヤモンド社/1600円
『真実の瞬間』ヤン・カールソン
「スカンジナビア航空を再建した著者が断行した数々の改革は見事としか言いようがありません。真に顧客が求めるサービスのための先行投資も、時には必要なのです」●ダイヤモンド社/1262円
『LEAN IN』シェリル・サンドバーグ
「会社全体の数字を上げていくには、まず会社が“働きやすい環境”でなくてはなりません。この本は女性だけでなく、男性にも読んでほしいです」●日本経済新聞出版社/1600円
▼上級
『会計力と戦略思考力〈新版〉』大津広一
「トヨタ自動車等の財務諸表を使い、事業の実態を想像するという問題をじっくり解いていくと、数字の思考力が養われます」●日経ビジネス人文庫/800円
『【エッセンシャル版】マネジメント』P・F・ドラッカー
「これはもう、経営全般の教科書といえる一冊。組織を成長させていくマネジメントの原理原則が、ここに集約されています」●ダイヤモンド社/2000円
『LIFE SHIFT』リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット
「今や人生100年時代。企業の在り方も自分自身の人生の在り方もイノベーションが必要です。そのための武器として数字を使いこなせたら」●東洋経済新報社/1800円
石崎順子
大和ライフネクスト代表取締役社長
大阪大学法学部卒業。日本リクルートセンター(現・リクルートホールディングス)、リクルートコスモス(現・コスモスイニシア)等を経て、大和ライフネクスト入社。2016年10月から現職。
 

撮影=徳永 彩 撮影協力=bills 七里ヶ浜