日本人の多くは睡眠が足りない

▼こんな人は相談を!
・床についてから眠るまでに60分以上かかる。
・夜中に2回以上目が覚め、その後なかなか寝つけない。
・いつも起床予定時刻より2時間以上早く目が覚めてしまう。
・脚がムズムズして、じっとしていられず眠れない。
・寝ても疲れがとれず、仕事のミスなどが増えた。

日本は世界でも有数の睡眠不足の国。適切な睡眠には7~8時間が必要だが、6時間以下の人や、質やリズムに問題がある人も多い。

働き盛りの女性が抱える睡眠の悩みはいくつかあり、眠りたいのに眠れない不眠症、24時間化社会の影響で社会的時差ボケになる概日リズム睡眠障害が目立つという。

睡眠不足症候群も注目の睡眠障害の1つ。日々の寝不足が蓄積した「睡眠負債」が日中の作業効率を下げるだけでなく、生活習慣病や重篤な病気のリスクを上げる。林田先生は「休日に寝だめする人は自分が寝不足だと気づいていない可能性がある」と指摘する。

一方で、全く別の原因がある場合も。レストレスレッグス症候群は圧倒的に女性に多い疾患で、脚の不快感で眠れない状態が続く。鉄不足やドーパミンの働きが関係していて、鉄欠乏性貧血の人は合併の可能性が高い。

こうした睡眠障害の治療は、問診を経て眠りによい生活上の工夫を指導し、必要に応じて投薬を行う。眠くなってから床につき、毎日同時刻に起床する習慣づけは特に大切だ。夜眠れず、日中のパフォーマンスに影響するようなら、慢性化する前に受診を考えよう。

1.人は職場や家庭などで問題が起きても、逃げ出せずに立ち向かうしかないことが多い。「そのストレスフルな状態が睡眠障害につながる」と林田先生。2.クリニックの場所は大崎駅前のオフィスビル内。仕事帰りにも通える利便性が心強い。3.4.診察室や待合室の照明は明るさの調節が可能。睡眠に影響する光の刺激を抑えられる仕様に。


教えてくれた人=院長 林田健一先生
睡眠外来・心療内科・精神科 スリープ&ストレス クリニック

東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark Tower3F 電話03-5745-3080 (診)火・水・木・金10:00~13:00、15:00~19:00 月15:00~19:00 土9:00~13:00(再診のみ) (休)月午前・土午後・日・祝 ※予約制