2 面倒なツッコミを回避!
実数と割合を組み合わせる
ビジネスで使う数字は2種類。時間数や価格を表すリアルな数字=実数と、利益率や成長率などを表す数字=割合です。数字に強い雰囲気を演出するなら、この2種を組み合わせて使うのがおすすめ。たとえば「不良品発生率が0.04%から0.03%に改善した」と言うだけでは、減ったことしかわかりません。ここに「具体的には不良品100個の削減です」と付け加えれば、成果がグンとわかりやすくなります。実数と割合を組み合わせるだけで、隙のないスマートな伝え方にランクアップ! 聞き手の理解も深まります。
・A子「顧客満足度90%でーす! ジャーン!」
・B上司「90%って、母数何人のデータなのよ?」
添削!
・A子「購入者1000人に対するアンケートで、900人が満足と回答。満足度90%です!」
・B上司「エクセレント!」
3 未来のことも建設的に話せる!
「いったん○○○と置いてみましょう」で、議論が急進展!
目標値や予算が決まっていないのに、企画を考えなければならないというとき、「この段階で話したってムダじゃないですか」と文句を言うのはイマイチなビジネスパーソン。デキる感を演出するなら、そんな場でこそ口火を切るキラーフレーズを繰り出して。活躍するのは、「仮の数値を設定する」というワザ。「いったん1万個としてみましょう」「いったん50万部と想定しましょう」。このひと言を発するだけで、モヤモヤした空気が打ち払われ、不確定要素があっても有意義な議論が可能になるから不思議です。
・B上司「来期のマーケティングプランを提出しないといけないんだが、まだ予算が決まってないんだよなー」
・A子「では、いったん予算1億円と置いてみましょう。時間に余裕があったら2億円のパターンも作っておけば、予算確定後の調整も簡単かと」
・メンバー「よし、この際、1億、2億の2パターン考えちゃいましょう!」