一文を一息で言い切ると自分の思いを力強く伝えられる
「2018年こそ、この目標を達成するぞ!」と新年の抱負を胸に張り切っている方も多いことでしょう。新年というのは、新しい自分に生まれ変わるチャンスです。しかも自然に。「生まれ変わる」と言うと「急に変えると周りがびっくりしませんか」とよく質問されます。しかし、新年なら突然に変えても問題なし。なぜなら「私は今年、変わります!!」と、すべて新年のせいにできるからです。このチャンスを逃さず、なりたい自分を軽やかに宣言しましょう。
ただし、せっかく宣言してもその言い方が弱々しかったり、迷いのある言い方だと、かえって頼りなく見えてしまいます。ですから今年は「未来のなりたい自分」を言葉で伝えるだけでなく、その目標を「どんな言い方で伝えるか」についても考えてみましょう。どんな言い方をするかは非言語表現のスキルです。
非言語表現には、相手の目に映る“身体非言語”と、相手の耳に入る“音声非言語”の2つがあります。
新しい自分に生まれ変わるときには、声の調子を変えてみる、あるいは意気込みを声で表現する、などの“音声非言語”の工夫が大切です。
今回ご紹介するのは、意気込みを語るときにおすすめの声の表現、一文を一息で言い切る=一文一息という方法です。この方法で話すと、自分の思いを力強く伝えることができます。反対に、話している途中で息継ぎをすると、その言葉は弱くなります。
「一文50文字以下」を心がける
たとえば「今年は自分を磨いて、もっとスキルアップできるように頑張ろうと思っていて、英語を身につけたいと、思っているんですけれど、なぜかというと、この前、海外出張に行ったときに、通訳に頼ってばかりで、現地のスタッフには自分の考えをもっと自分で語れるようになりたい……」と、途中で何度も息を吸いながら言葉をつないでいくと、どうでしょう。聞いているほうは「そんな頼りない口調では、目標達成は無理だろう」と思ってしまいます。
同じ内容でも一文一息で話すと伝わり方が変わります。「今年は自分を磨きスキルアップします」と一気に一息で言ってしまうのです。そして「なぜなら、海外出張で通訳に頼ってばかりだったからです」「現地のスタッフに自分の考えは自分で語りたいのです」というように続けます。そうすると「一文を短くする」こともできます。具体的には一文50文字以下が適当です。一文を短くしゃべっているつもりでも、ついダラダラと長くなりがち。そこで“一文を短く”と考えるのではなく、“一文一息”と考えてみるのです。