仕事や旅行でお馴染みの通貨を選ぼう
●外貨投資

難しく考えがちな外貨投資ですが、しくみは単純。要は、外貨が安いときに買い、高いときに売るだけです。たとえば米ドル投資なら、「米ドル安(=円高)」のときに買い、「米ドル高(=円安)」のときに売れば、為替差益が得られます。

外貨投資の代表は「外貨預金」。高金利のイメージがありますが、代表的な通貨の金利は年1%以下で、利息に期待はできません。

むしろ、気をつけたいのは為替手数料。銀行の窓口で買うと、米ドルの場合で往復2円。1ドル=114円の約1.8%にもなり、利息をはるかに上回ります。外貨預金に限らず、外貨投資では、マイナーな通貨になるほど為替手数料は高いのが普通。たとえ金利が高くても要注意です。また、新興国の通貨は為替レートの変動が激しいことが多くてハイリスク。特に外国債券への投資では、十分に注意してください。

米ドルのような主力通貨なら、為替相場を目にする機会も多いはず。馴染みがあって値動きを確認しやすい通貨を選び、数年単位の大きな流れを見て、為替差益を狙う方法が無難です。

為替手数料は、ネット取引では格段に安く設定されています。大手銀行の外貨預金でも、ネットなら米ドルで往復0.5円と、ネット銀行とほぼ同水準。外貨投資はネットが原則です。