チャレンジするべき素晴らしい崖
もう一度「ガラスの崖」に戻りましょう。「ガラスの崖」といわれるような状況でも、男性が怖じ気づいて挑戦しない崖の上に女性が立つことは素晴らしいことです。「自分がやりたい」「今こそ貢献したい」「混乱しているときだからこそ頑張ろう」という精神は素晴らしい。
でも、その崖に挑む前に、もう一度思い描いてください。切り立った崖の上に立つために、登山家にはどんなことが必要でしょうか。サポートしてくれる仲間を集め、自分の経験によってチャレンジする崖を決め、ロープや道具を充実させて、危険な天候のときには断念するだけの判断力も持ち合わせていなければなりません。そのチェックはしっかりと行いましょう。非常に危険なチャレンジですが、成し遂げたとき、その達成感は素晴らしいはずです。崖の上に立ってみて、会社が嫌になったら、会社を出ればよいという選択肢もお忘れなく。
見通しを立て、準備ができたなら、ぜひ「ガラスの崖」にチャレンジしてください。応援しています。
▼「ガラスの崖」を乗り切るための3つの心得
1.社内外問わず、メンターを持とう
自分だけの判断では不安なとき、ネガティブになったときに、相談できる複数の先輩がいると、さまざまな視点からアドバイスをもらえます。
2.プレッシャーは無視してOK
仕事に関係のない余計なプレッシャーや期待は、無視してOK。「女性だから」「若いから」などではなく、「自分なりにできること」を心がけて。
3.やりたいことを貫こう!
つまらない昭和の男性のしきたりに合わせる必要はありません。リスクを負ってチャレンジするからには、本当にやりたいことを貫く覚悟で臨みましょう。
構成=太田美由紀 イラスト=宮原葉月