5位:ピンチに際してあたふたする

イラスト=中村純司

「リスクを取ってきた人ならばピンチには動じないけれど、できるだけミスや非を避けて会社員人生を送ってきたような人は、ピンチに弱いんです。根本的には修羅場をくぐってもらうしかない」(前川さん)。そんなとき、部下ができることは、ピンチの渦中にある上司にそっと優しい言葉をかけ、味方になること。「ここでコミュニケーションをはかって、味方にしてしまうのです。むしろチャンスだと思って!」

▼「かなり小さい」と思う人の割合
女性 52.0% 男性 45.8%

6位:人をねたむ

男性の嫉妬は一番怖いというけれど、「男とはねたむものなんですよ……。誰が勝ったとか負けたとか言ってけんかする男の子が、そのまま50代になっているのだと思ってください」と前川さん。男性の部長や事業部長同士が口もきかないというような組織は、決して珍しくないそう。直接会話するとお互いのライバル心や嫉妬心でギクシャクしてしまうので、「コミュニケーションのバイパス、潤滑油になれるのは女性ならではです」。

▼「かなり小さい」と思う人の割合
女性 69.0% 男性 57.2%

7位:保身に走る

上司がなぜ保身に走るのか、その理由は「善しあしは別にして、特に50代以上の企業戦士は、会社の中での出世や肩書が自己の尊厳とダイレクトにつながっているからです」(前川さん)。娘の結婚式で「部長」として挨拶したいばかりに肩書にしがみつく人もいるくらいなのだとか。ポジションや年収ダウンなどの評価次第で、自己評価が痛々しいほど下がってしまう上司の心理が理解できれば、「気の毒に」と思えるようになる……かも?

▼「かなり小さい」と思う人の割合
女性 59.8% 男性 53.2%

8位:意見がブレる

「組織の上がくしゃみをすると、現場が寝込む。中間管理職もまた、上層部の意見のブレに右往左往しているのですが、ブレる人への対応は、発言などを議事録でちゃんと記録しておくことしかありません」(前川さん)。これは、プロジェクトマネジメントの基本スキル。一つ一つきちんとコンセンサスを形成し、ブレる上司を御しながら前進する技術を身につけましょう。「いつか大きなプロジェクトを動かす練習台だと思って」

▼「かなり小さい」と思う人の割合
女性 43.4% 男性 40.8%