復帰をかなえる3ステップ

▼STEP1:どんな仕事を、どんな働き方で始めたい? 仕事復帰の基本方針を決める

イラスト=カトウミナエ

まずは「どんな仕事を、どんな働き方で実現したいか」というイメージを描くことが第1ステップ。前職の経験も踏まえて、自分が得意な分野、能力を活かせる分野、そしてそのニーズがどんな業界にありそうか、自己分析と市場リサーチを始めてみよう。同時に、今のライフスタイルで無理のない「働くペース」をじっくり考えてみて。決して無理をしないことが、満足できる再就職のポイント。

▼STEP2:「もう一度働きたい」という意思を外に発信! 必要なスキルを磨くなどアクションを起こす

イラスト=カトウミナエ

強い意欲があっても、それを表に出さなければチャンスはやってこない。希望する仕事のイメージがぼんやりとでも固まってきたら、情報が集まりそうな人に話す、エージェントに登録するといったアクションを起こそう。意外なところからチャンスが巡ってくることも。また、その仕事に求められるスキルの磨き直しも始めて。本を読んだり、セミナーや学校に通ったり、学ぶことが自信にもつながる。

▼STEP3:ボランティアやアルバイトで「働く私」に慣れるための実践プチトレ

イラスト=カトウミナエ

再就職を目指すブランク女性にとって最大のハードルとなるのが「自信をいかに取り戻すか」という課題。一番の特効薬になるのが、実地での“慣らし運転”。例えば、近所のNPOでボランティアをやってみる、希望職種に近い仕事のアルバイトをやってみるなど、実際の職場で少しずつ勘を取り戻すためのきっかけをつくってみよう。生活リズムを徐々にシフトしていくためにも効果的。

 
坂本清恵
日本女子大学生涯学習センター所長。女性のための再就職支援プログラム「リカレント教育課程」が属する生涯学習センターのトップ。近代の日本語の発音を探る研究を専門とし、センターでの講義も行う。同大学文学部教授。
茂木知子
通信教育・生涯学習事務部。「リカレント教育課程」のカリキュラム作成や広報など運営全般に携わる。女性の再就職事情にも詳しい。
児玉涼子
リコー コーポレート統括本部 人事統括センター 人事部ダイバーシティ推進 グループリーダー。採用、福利厚生など人事部門でキャリアを積む。出産、育児休業を経て現職。育児や介護と仕事の両立をする社員への施策にも力を入れる。

小野さやか、Shunsei Takei=撮影 イラスト=カトウミナエ