子どもを預けて働くなら、やりたいことを!
失敗も織り交ぜながらですが、仕事はとてもやりがいがありました。
会社自体は当時、女性だけにお茶くみがあったり、制服があったりしました。ですが、海外営業部は女性でもどんどん海外出張に行かせ、私も中国やタイ、インドネシア、香港などに何回も出張しました。そういう職場でしたから、上司の期待に応えたいといつも思っていました。
転職のきっかけになったのは娘の出産です。それまで育休をとった人が誰もいない会社だったので周りが必要以上に気を遣ってくれ、職場復帰のときには、それほど忙しくない国内の小さな取引を担当する仕事に異動させてもらいました。
でも私は、子どもを保育園に預けて働くのなら、自分がやりたいことをやりたいと強く思ったんです。
そんなとき紹介されたのが現在の会社です。海外から日本に出向してきていたコンサルタントのチームが日本でビジネスを展開するに当たり、仕事をやりやすいようにバイリンガルのコンサルタントが必要だというのです。コンサルティング業界は未知の世界だけど、これまでも日本語と英語を使いながらビジネスを進めてきましたから、その経験が活かせるのではないかと思いました。
面接で「結婚しているのか? 仕事に支障がないか?」と聞かれたので「あるわけないじゃないですか」と答えました。でも「子どもはいるのか?」とは聞かれませんでしたから、そこは黙っていました。転職後に「子どもが……」と言ったら、「エッ、子どもいるの!」と驚かれましたが、それだけです(笑)。