「子供がいると、より優れた首相になる?」人々の回答は……

英BBCでは、街頭で「子供がいると、より優れた首相になる?」とインタビューを行っているが(参考:「子供がいる母親の方が良い首相になる? 街頭で質問」BBC)、その回答が本当に、非常に、興味深い。 

「子供がいる母親の方が、良い首相になると思うか?」と問われたインタビューに対し、街の人々は……。(出典:BBC)
 

「リーダーに求められる資質とは、他者への共感力やチームとして働けるかどうか。親であるかどうかは、首相になる要件ではない」

「親であることが決定的に大事だとは思わない。けれど、家族を持っていることで家庭生活の何たるかや、子供を育てるのに必要なこと、お金の問題も理解する一助にはなるだろう」

「(レッドソムは、自分には子供があるから、子供を持たないメイよりもこの国の将来をよりシリアスに考えていると示唆したが)この国の誰もが国家の未来に対して利害関係を持っているのだから、自分が母だからより国家の未来に真剣であると主張するのには賛成しない」

「子供を持つかどうかはその女性の選択であって、優れたリーダーになるかどうかの判断基準とするのは間違っている。子供のいない女性への差別」

「育児や介護に関わる仕事なら、親であることを売りにできるかもしれないけれど、その他の仕事へと一般化することはできないと思う」

「親であることを選挙のキャンペーンに使うことは構わないが、いざ首相になってからの仕事全てに影響があるわけではない」

まさにいま幼い子供を抱えてインタビューに答える女性までもが「親であることは首相としての資質には関係がない」と屈託なく話し、若い女性が「母親の方が良いリーダーになるというのは子を持たない女性への差別」と言い切り、また男性市民も女性候補者(当時)のレッドソムやメイに決して遠慮するでも手加減するでもなく、「親だから政治に対して真剣だと言うのには同意できない」と異を唱える。