日々SNSで流れてくる、友人知人たちの幸せそうな日常。つい自分と比べて嫉妬してしまう……そういう人は少なくありません。でも、そろそろ“比較”は卒業すべきお年ごろかもしれません。その理由とは?
SNSで他人の幸せそうな写真をじっくり見てしまう
「『ホームパーティーをしています!』という写真がアップされていると、じっくりと見てしまう。例えば、ああ、このソファーは高いだろうなとか、部屋の広さを勝手に想像してみたりとか。マンションの共用設備に素敵なライブラリーがあったりすると、もう、すっかり気分が萎えてしまいます」
ソーシャルネットワークツールが急速に普及して使いやすくなった結果、久しぶりの人、今までだったら疎遠だった人、知り合うことなどなかった人など、いろいろな人と簡単に、しかも便利につながれるようになりました。上記は、そんな話をしていた時に、あるキャリアの曲がり角に来ている女性管理職から出た発言。
一昔前なら、それほど親しくない人の休日の過ごし方など知る由もなかったですし、垣間見る方法もありませんでした。しかし、今は違います。スマートフォンのアプリを一つ立ち上げるだけで、いろいろな人たちの生活が押し寄せてきます。
仕事で頑張っている姿、表彰されている晴れ舞台、子供の発表会や受験の様子、趣味にいそしむ休日、親しい友人と飲む素晴らしいワイン(もちろん、エチケットも忘れずに撮影)洗車しましたと報告した写真に写りこむタイヤのホイールは車種が特定できるように……ちょっと毒を含んだ例を挙げてしまいましたが、自分ではない誰かの日常に触れる機会が飛躍的に増えてきたことを実感している人は、少なくないでしょう。