保育士の処遇改善について

保育士の処遇改善も、会議の大きなテーマでした。いくら保育園を新設したくても、保育士不足の今、まずは保育士を確保しなくてはいけない。

その場合、保育士の長時間労働、そして全産業平均よりも10万円は下回るという賃金を改善する必要があります。

「保育士としての技能・経験を積んだ職員について、現在4万円程度ある全産業の女性労働者との賃金差がなくなるよう、追加的な処遇改善を行う。児童養護施設等においても、その業務に相応の処遇改善を行う」となっています。しかしこの点は民進党の山尾志桜里さんにさんざん突っ込まれました。

「これでは保育士は女性の仕事ということになる。また女性は男性より賃金が低いということを認めることになる」ということです。つまり「性差別」を容認するのかと突きつけたわけですね。

わたしも最初のこのプランの文言を見たときに同じことを言いました。この現実の差「男女の賃金差が存在すること、保育士のほどんどが女性であること」が今はあるにせよ、記述の後にひと言、その賃金差は埋めていくという方向性を示した方がいいのではないだろうかと提言しました。

最終的には「なお、全産業の男女労働者間の賃金差については、女性活躍推進法や同一労働同一賃金に向けた取組を進めていく中で、今後、全体として、縮めていく。保育士についても、必要に応じて、更なる処遇改善を行う。」という文章が最後に入っていました。

日本は保育の問題に関して、世界に遅れているといっても過言ではありません。アメリカの保育システムは脆弱ですが、そのせいで仕事を失う人はいません。