「女性に読んでほしくない女性のマネジメントについて」が炎上

つい先日、家事代行会社ベアーズ(女性従業員が多い業種のベンチャー企業である)の男性執行役員が、「女性に読んでほしくない女性のマネジメントについて」という題でブログ体裁の記事を公開し、炎上した。すでに当該記事は削除済みなので、転載先のこちらから以下引用する。

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家事代行業のベアーズは、当該ブログ記事を書いた執行役員を降格処分し、謝罪文を公表した。

“女性を部下に持った数100名以上、面談で女性を泣かしてしまった回数は50回以上、『あなたがいるなら私は辞めます』と言われた回数2回”などの経験から、女性がいかに「口は出すが責任は負いたくないわがままな生き物」で「数字だけでは燃えてくれないめんどくさい生き物」で「解決しなくても共感してくれればいいと思ってる意味不明な生き物」であるかを説き、読者の反感を買って大いに燃えた。しかも実名だったので、所属企業が顧客感情やブランドバリューの低下といった点から事態を重く見て本人を降格処分し、謝罪文を公表した

炎上したブログ記事を読むと、最後のあたりでは

“女性は男性に比べて気配り目配り心配りと言われるようなきめ細やかなことによく気づくので、顧客満足の発想は男性より豊かですし、「なんとなくそう思う。」みたいな男から言ったら理解できない勘というのも鋭いですし、地頭も良い人が多い気がするし、かわいいしで女性は能力は高いことだらけです。
今後少子高齢化は間違いないので、女性の労働力というのはもっともっと必要になります。しっかりと特徴を理解した上で能力を最大化し国の発展に貢献していくべきだと思っています。”

とフォロー(のつもりなのだと広い心で理解してあげてほしい)もしているから、そこはさすが多くの女性部下を統括してきた元・執行役員、言いっ放しではない。ただ、締めの文で、

“これを読んだ女性から相当な攻撃を受けるとおもいますが、ただただ黙って大きく頷いて共感・受容・支持していきたいと思います。”

と書いているので、自分の状況を俯瞰しながらも毒を捨てない確信犯だったようではある。

まあ、これまで女性部下ばかり100人も相手にしてきてストレスも積もり積もって、一度は言ってやりたかったんだろうなぁ、それで書いちゃったんだろうなぁと、ついその胸の内を想像してしまう。ネット界隈からは「こういうことを実名で書く勇気がすごい」と逆説的に褒められたり(?)もしていたようだ。