仕事は真面目にやっている。それなのに評価が低いと悩んでいる人はいませんか。「言われたことしかしない、主体性に欠ける人」「積極性がない」などと評価されがちだとしたら、あなたがやるべきこととは……?
世の中は、仕事が最も大切なことだと思っている人ばかりではない。
……冒頭から何を当たり前のことを書いているのだと、お叱りを受けそうですが、意外と忘れがちです。ただ、注意をしなくてはならないのは、そういう人の中には「仕事をサボりたい」というタイプと「仕事だけに人生を捧げたくない」というタイプがいて、中身は全く違うのに、表面上では「一生懸命仕事がしたいと思っていない」人に見えてしまうということ。
特に後者は「与えられた仕事はきちんとやるけれども、それ以外にやりたいことがあるので、必要以上に仕事に時間を割きたくない」と考える結果、一緒に仕事をしている人たちからは「やる気がない」とか、「主体性に欠ける」などの指摘とともに、低い評価を受けがちです。下手をすると「与えられた仕事はそれほどできないけれども、仕事への意欲は高いし、職場にいる時間も長くても平気」と思っている人よりも悪い印象になってしまう、なんて惨事も起きかねません。人生において、“仕事への優先順位が低い”というだけでダメな人だという烙印を押されてしまっては、たまったものじゃないですよね。
こういうことを書いてしまうと「職場に何をしに来ているのか。仕事をして報酬を得ている社会人なら、何をおいても仕事を優先順位の最上位にすべきだろう」と怒る人も出てくるはず。多様な価値観を認めましょうと声高に叫ばれている割には、組織の中では「仕事第一」と考える人が圧倒的多数のようです。私も仕事が第一であると、その場を取り繕っていればいいと考える人も多いでしょうが、それはそれで精神的に疲れてしまいそうです。