今回のヒアリングに共通していたのは、辛いことも含めて何らかの“転機”を契機に、皆さん新しい道に踏み出していったということです。また会社員の場合には、大体35歳前後で社内でのキャリアが一周するので、人事異動の際にある程度会社と交渉できる可能性もあるとのこと。異動自体は避けられないことでも、その中で少しでも自分の進みたい方向を模索し、良い“社内転職”することができたという声もありました。
冒頭の「プールサイド」の主人公のように、すべてを手に入れたうえで虚しさを覚えるなんて、もはや不可能に思える時代。たとえ制限の多い環境であったとしても、たとえ人生の折り返し地点を過ぎていたとしても、少しでも自分にフィットした人生を歩もうと新たな挑戦ができる女性が見る地平。それは想定を越える喜びに満ちている予感がします。
出版社勤務を経てフリーのライターに。広告案件や企業のオウンドメディアを中心に、女性向けコンテンツ作成を担当。おひとりさま向けウェブマガジンの編集のほか、猫やウェディングに関する雑誌に記事執筆も。
編集協力=プレスラボ