海外展開に力を入れる

また、現在力を入れているのが海外展開だ。日本人に合うデザイン、輸入したジャージー生地を国内でプリント・縫製するmade in Japanにこだわりながら、2015年は海外進出も果たした。現在はロンドンで2カ所、ノッティングヒルとチェルシーのセレクトショップで取り扱ってもらっているという。

「kay meのmeは『私』という意味。その人の人生や夢をかなえていく服でありたいと思っています。これからはもっと、その服を着ている人の情報を発信していきたい。kay meの服を必要としてくださる方は“少数民族”ですが、そのニーズにきちんと応えるブランドとして、今後も成長していきます」

kay meの服はすべて毛見さんがデザインしている。生地の染色、縫製は全て国内工場で行い“made in Japan”にこだわるのは、大阪の繊維街に生まれた毛見さんの「国内の繊維産業を絶やしたくない」という強い気持ちの表れでもある。

撮影=永山昌克