(1)「確認の質問」と回答例

「XXXという理解でよいですか?」、「XXXになるという意味ですか?」。このようなキーワードが出てきた時は、メッセージを確認する質問です。回答の仕方としては、まずはYes/Noを明確に答えてください。YesかNoかを明言するのは勇気がいりますが、相手は白黒はっきりつけたいので質問しているのです。長々説明が始まると相手はイライラしはじめます。「おっしゃるとおりです。違う点があるとすれば……」、「残念ながら違います。ただしXXXの場合は……」など、まずはYes/Noを明確にしてから補足説明しましょう。

(2)「検証の質問」と回答例

検証の質問の場合には、詳細に対して事細かに答えるだけではなく、原理原則や伝えたい基本的なことに立ち戻って回答をしましょう。「おっしゃっているケースでは○○です。つまり、△△という基本はここでも変わりません」いう具合に「個別ケースへの回答+原理原則」形式で回答しましょう。

また、自分の興味のままに細かいことを質問する人がいますが、他の聞き手が興味がない内容の場合には「その質問には終了後に別途回答させてください」と別の回答時間をとったほうが、質問者も他の聞き手も満足するでしょう。

(3)「反論の質問」と回答例

反論の質問を受けるとつい感情的になってしまったり、固まってしまったり、否定的な言葉で返したくなってしまうこともありますね。しかし、これはむしろ信頼を得るチャンスです。

聞き手が何らかの不安を抱えていると考えて、真意を聞き出すような質問を返しましょう。例えば「もしかして、XXXを心配されていますか?」というふうに相手の立場を思いやった質問をこちらからした上で、「ごもっともです。ただし……」と相手の懸念も当然理解していることを示します。

他の聞き手もこのやりとりを通じて、あなたの度量を推し量っています。ここで固まってしまったり、言い訳めいたことを長々と話さずに、相手への誠意のある対応や余裕が見せられれば、ぐっと株が上がります。