ブラジャーと一緒に思い出もお預かり

――何とかして、バストを美しく保つ方法はないのでしょうか。

ワコール 総合企画室 広報・宣伝部 金岡茉莉子さん

【金岡】体に合ったブラジャーを着けていただくことがケアになります。同じバストサイズでも、20代と40代とでは、合うブラジャーが違います。40代の人が20代向けのブラジャーを着けると、カップ上辺が浮いてしまいます。しかし、40代向けのブラジャーを着けると、ぴったりと収まります。弊社が2015年3月に行った調査によりますと、自分の体に合っているブラジャーを着けていた人は1割しかいませんでした。ブラジャーのサイズが合っている人は半数いたのですが、サイズが合っているだけで、脇肉がはみ出ている、ストラップが調節できていない、背中に段ができている、カップの中に胸が収まっていないなど……。

ブラ・リサイクルキャンペーンは捨てにくさを解消する目的もあるのですが、ブラジャーを見直していただき、今のご自身の体に合ったブラジャーを見つけていただくことも、目標にしています。

――ブラ・リサイクルキャンペーンに関する、今後の目標を教えてください。

【金岡】今回で9回目になるのですが、まだまだ浸透しているとは言えません。キャンペーン参加者に、どこでこのキャンペーンを知ったかを調査したところ、6割の方がホームページやお店で知ったとのことでした。このデータは、日頃からワコールの商品に触れている方が中心となっていますので、もっと多くの女性にこのサービスを知ってもらい、利用してほしいです。

ブラジャーは非常にパーソナルでデリケートなものであり、買ったときのことや身につけていたときの恋愛など、さまざまな思い出が詰まっています。その思い出も含めて、ワコールでお預かりし、「地球に貢献できる」という納得できるかたちでリサイクルさせていただくという、人の心に寄り添った活動にしていきたいと思います。

■ブラ・リサイクルキャンペーン(http://www.wacoal.jp/braeco/
※現在行われているキャンペーンの回収期間は、2016年3月31日まで。ワコール以外のブラジャーもリサイクル可能。

構成=姫野ケイ 撮影=プレジデントオンライン編集部