タイでは、大学生向けのワークショップを企画しました。理想の仕事とは何かについて考えるものです。ベルギーでのスピーチもそうですが、一介の大学生には考えられないようなチャンスを与えていただいています。ただ、スピーチで何を話すか、ワークショップはどんな内容にするかは、短期間で考え、自分で決断しなくてはなりません。助けてくださる方はたくさんいますが、決めるのは自分。東京で川崎社長の下、CEO for One Monthを務めていたときには、決断力の弱さが課題だと感じていましたが、鍛えられたと思います。
世界共通の「CEOに求められる資質」とは
ドゥアズさんや、グループCFO、訪問した国のCEOなど、たくさんの経営者に会いました。日本で川崎社長を見ていて、「CEOに求められる資質は、周りの人をインスパイア(感化し、刺激を与える)すること」だと知りました。ドゥアズさんをはじめ、ほかの経営者を見ていても、やはり同じだと思いました。
また、「よいチームに囲まれていないと、CEOという仕事は成り立たない」ということも感じました。よいチームがよいCEOを作り、またよいCEOがよいチームを作っています。お会いしたCEOは皆さん、社員からとても慕われています。ベルギーでお会いしたフランス人のアデコの方が、ドゥアズさんについて「私たちのチーム全員が、彼と働けるのがうれしいし、楽しいと思っている」と言っていました。今まで経営者やリーダーについて、そんなとらえ方をしたことがなかったので、とても印象に残りました。
Global CEO for One Monthとして東京に戻ることができて、日本のアデコの皆さんはとても喜んでくださいました。Boot Camp Tripに参加する10人に選ばれたときは、「私なんかでええんやろうか」と不安がありましたが、今、こうしてGlobal CEO for One Monthとして、再び胸を張ってお会いすることができてよかったです。川崎社長も「おめでとう!」と言ってくださいました。