世界60カ国で人材サービス事業を展開するアデコグループが、CSR活動の一環として実施する「CEO for One Month」。これは次世代のリーダー育成を目的として、CEO業務を体験するインターンシッププログラムです。日本でインターンCEOに選ばれたのは、立命館大学3年生の久乗亜由美さん。その活動内容は「女子大生、1カ月限定でCEOになる」(http://woman.president.jp/articles/-/678)などの記事で紹介してきました。
久乗さんはさらに、世界30カ国でCEO for One Monthを体験した34人の中からたった1人、「Global CEO for One Month」に選ばれました。グローバル企業のCEOを1カ月、インターンで体験したのです。アデコグループCEOのアラン・ドゥアズさんに密着し、世界各国の経営会議やオフィシャルイベントなどに参加しながらグループCEOとしての業務を経験するGlobal CEO for One Month。その一環として、東京のアデコ株式会社を訪れたドゥアズさん、久乗さんにお話を聞きました(取材は2015年10月に実施しました)。
――「Global CEO for One Month」を決める「Boot Camp Trip(選考旅行)」に参加した10人のファイナリストの中から、久乗さんを勝者として選んだ理由、また最も重視した点は何だったのでしょうか。
【アラン・ドゥアズさん(以下、ドゥアズ)】今回ファイナリストとして選出された10人は全員が人並外れたビジネスセンス、創造性、企業家精神の持ち主でした。しかし、その中でも久乗さんの誠実さ、謙虚さ、そして強い思いやりは目を見張るものがありました。私は、彼女が大きい夢を持ち、大きな課題に立ち向かい、仕事を通じて成功したいという意欲に満ちている一方、自然な謙虚さを忘れないこと、ほほ笑みを絶やさないこと、さらにエレガントなカリスマ性を持っているところにひかれ、彼女の成功を確信しました。