Q:キノコに含まれている栄養成分を効率よくとるため、また体によい、おすすめの調理法は何ですか。(複数回答可) 

第1位:炒める(62人)
■ビタミンDは脂溶性栄養素であるため、油と一緒にとることで吸収率がアップするから。(30代、食品メーカー勤務)
■炒めるとかさが減ってたくさん食べられることに加えて、肉・魚などのタンパク源とも合わせやすいため。(30代、フリーランス)

第2位:蒸す(60人)
■水に溶けやすい栄養素を損なわずにとることができる。蒸し料理は素材の持ち味を生かすことができるので、味付けが少なくてすむため。(20代、医療機関勤務)
■低カロリーの調理法であり、量を多く食べることができるため。(20代、食品メーカー勤務)

第3位:煮る(60人)
■煮ることで、水溶性の栄養素を煮汁と一緒に摂取できる。(30代、フリーランス)
■煮物は薄味をカバーできる調理法なので。(40代、医療機関勤務)

第4位:焼く(58人)
■きのこは水分が90%前後を占めるので、その水分の流出を防げるから。表面をさっと焼くと、調理時間が短くてすむ点もよい。(30代、食品メーカー勤務)
■あぶり焼きにすると、香りと食感がよくなるから。(20代、食品メーカー勤務)

煮ても焼いてもおいしいキノコ。調理法のおすすめ第1位は“炒める”

キノコには、骨をつくる材料となるカルシウムやリンの吸収をアップさせるビタミンDが多く含まれています。ビタミンDは、油と一緒にとると吸収率が上がる脂溶性ビタミンであるため、“炒める”が管理栄養士・栄養士が最もおすすめする調理法となりました。

また、キノコは水分が非常に多い食材であるため、“蒸す”“煮る”“焼く”場合には、水溶性ビタミンであるビタミンB1、B2や水溶性食物繊維が水分と一緒に流出してしまわないように、調理時間を短くするか、煮汁などと一緒にとれるようにするといいですよ。

キノコに含まれる栄養素は、その種類によって異なります。栄養素の特長もさまざまですので、料理に使う際には、いろいろな種類のキノコを一緒にとるようにすると、バランスがとれていいですね。次回は、秋の食材をふんだんに盛り込める「炊き込みご飯」についての調査結果をお届けします。お楽しみに!

【文・監修】食プロリサーチ(http://www.shoku-pro.com/
食・健康分野に特化した人材サービス業の株式会社RDサポートと、健康情報分析評価業の株式会社インサイツが共同運営する管理栄養士・栄養士限定の会員制サービス。管理栄養士・栄養士の知識・信頼性を活かした機能性食品市場のマーケティング支援を行う。