進む「女性活躍推進」への理解
男性管理職からは、本に対して好意的な反応が返ってきているそうです。「女性活躍推進は、女性に優しくする、女性のための施策だと思っていたが、実際は、企業のため、国のための生き残り施策だということが分かった」「女性活躍推進は、男性と同様の働き方をして頑張る女性を、男性と同様に扱う“男女平等”を意味していると思っていたが、そうではないことが分かった」などです。また、女性活躍推進の施策を担当する人事担当者からは、「これまでも、女性活躍推進の現状や課題について書かれている本はあったが、先進的な取り組みを行う企業ばかりが取り上げられていて、参考にしようがなかった。この本のケーススタディは、普通の企業に当てはまるものばかりで、すぐまねできそうだ」などの声が寄せられています。
男性管理職を対象としていますが、「思っていた以上に、女性にも読まれている」と清水さんは言います。中でも、1章、2章に書かれている、「これまで企業における女性活躍推進が難しかった理由」、「なぜ今女性活躍推進が企業にとって、国にとって必要なのか」については、「当の女性も理解できていなかったようで、『ようやく理解できた』という感想をたくさんいただいています」と話します。