昨年、国内の銀行で戦後初の女性トップとなった鳥海智絵さんは、米スタンフォード大学にMBA留学した経験を持つ。

野村信託銀行・鳥海(眞保)智絵さん

「米国人と比較すると、日本人は金融資産に対する意識が希薄です。特に日本の会社員は源泉徴収されるので、税への関心も薄れがちですよね」

その点、米国では個人が確定申告を行うので、生活コストや税金の額をしっかり把握し、対策を練っている。

「日本のシステムは楽ですが、その分資産に対する“手触り”のような感覚が弱くなるように思います」

超低金利時代の今は、自分で工夫して資産を守ったり、つくる必要がある。

「お金を増やすには、普段使いの口座と貯める口座を分けると良いと言います。当社のようにキャッシュカードがないネット銀行もあり、貯める口座向きですよ(笑)」