バリキャリ女子は、初めから選ばれた人だと思っていませんか? でも多くは、めげたり迷ったりしながら、結果的にキャリアアップを図った人ばかり。その実例をお伝えします。
管理職の仕事と、2人の子どもの育児で、毎日大忙しの冨山智香子さん。もともとは、バリキャリ志向などかけらもなかった。
「そもそも、結婚したら専業主婦になるつもりでしたから(笑)」
ところが、いきなり新規営業のグループに配属。業務知識も少なく、なかなか結果も伴わない。2年目くらいから徐々にお客さまがつくようになったが、ひたすら走り続ける日々が続いた。
「何とかやっていけそうだと思えたのは8年目くらい。自分の仕事に精いっぱいで、マネジャーなんて避けたいと思っていました」
転機は、2004年にグループリーダーになったことだ。メンバーの育成やグループ運営などを担い、メンバーのために自分にもできることがあると気付いた。